TOEIC Champサイト運営主 Yammer(ヤマー)です。
ずいぶん昔の話ですが、2003~2004年にイギリスの大学院に1年間留学したときの、留学準備~入学~帰国までの足取りを「ロンドン留学伝」としてまとめていました。
この記事は[留学準備編]です。
オンライン英会話なんてものもない時代でしたから、現在よりは英語力に対する留学の価値は高かったと思いますが、それでも私は、「留学すれば英語がうまくなる」とは思いません。
でも、「英語が身近な存在になる」ことは間違いありませんし、それが意外に英語がうまくなる上で大事なことだと思っています。
ロンドン留学伝【留学準備編】
■ 待ちわびた返答が返ってきた!
各大学へ問い合わせメールを出してから10日ぐらいたったある日、やっと1校(クインメアリー校)からメールが返ってきました。その4日後には、残りの2校からも返ってきました。
どの学校にもJYAについて、願書提出の期限や、願書の送付先、あと自分の学びたい分野(コンピュータ関連)について講義や実習が選べるのか、わかりやすく説明。
願書提出の期限がだいたい7月ぐらいまでで、願書はそれぞれ指定の送付先へ送る、といった内容が書かれており、学べる分野については、その説明がされているWEBサイトのURLを教えてくれました。
返答に時間はかかったけども、丁寧に答えてくれている印象で、どの大学にも好感が持てました。実は留学生ってイギリス国内の学生の数倍も学費を払って入ってくるので、それはそれは大事なお客で、 丁寧に答えてくれるのは当然のことのようです。
■ 揺れはじめた思い
JYAについての質問に答えた内容がほとんどだったのですが、クインメアリー校からのメールを読んでちょっと驚きました。 そして、これが私の留学運命を左右することになりました。
クインメアリー校のメールの内容は、JYAについての回答の後で、次のように続けてありました。「あなたの経歴や興味分野からは、大学院へ入ることをお勧めします」と。 ちょっとびっくりしました。
私からのメールに、大卒で社会人歴が5年程度あること、勉強したい分野が決まっていることを伝えていたのですが、それらを読んで、大学院進学を勧めてくれたようです。
■ 考え直してみる
このメールを読んだ後、各大学の案内を広げて、大学院で自分の興味にあったコースを探しました。
そして『自分の興味に合うコースにまだ入れるか』問い合わせるため、クイーンメアリー校の返答に対して、さらにメールを送り返しました。
他の大学に対しても、同様に大学院についての問い合わせをしてみました。興味に合うコースがない大学もありましたが、適当に見繕って聞いてみました。
そうすると、どの大学もコースに空きがあり入学可能という返事が返ってきました。
■ 進路変更
これらの経緯があり、留学目標を大学院に変更することにしました。
ただ英語スコアの壁は高く入れない可能性も大いにあり、『まずは大学院目標。スコアが足りなければJYAで』という考えに変わりました。
正直、英語の壁(TOEIC400点台、TOEFL 受験経験なし)はかなりきつそうに思えたのですが、ある本を見てやるだけやってみようという気持ちに変わりました。
その本とは、就職塾「我究館」を作った杉村太郎氏の「TOEICテスト900点TOEFLテスト250点への王道」(杉村氏は2011年に死去)。
杉村氏が3ヶ月でTOEFL250点達成してハーバード大学院へ入学した事実を知っただけで、「やってやろう」という気持ちになりました。
他人との能力、状況の違いも考えず、事実を知っただけで気持ちが動いてしまった単純な私。このときはそれが吉となりました。
大学院留学には、エッセイや推薦状等ほかのハードルもいくつかある中、もっとも高いTOEFLスコアの壁を乗り越えるべく、さっそく勉強に打ち込む日々が始まりました。