TOEIC Champサイト運営主 Yammer(ヤマー)です。
ずいぶん昔の話ですが、2003~2004年にイギリスの大学院に1年間留学したときの、留学準備~入学~帰国までの足取りを「ロンドン留学伝」としてまとめていました。
この記事は[留学準備編]です。
オンライン英会話なんてものもない時代でしたから、現在よりは英語力に対する留学の価値は高かったと思いますが、それでも私は、「留学すれば英語がうまくなる」とは思いません。
でも、「英語が身近な存在になる」ことは間違いありませんし、それが意外に英語がうまくなる上で大事なことだと思っています。
ロンドン留学伝【留学準備編】
■ 留学を思い立つ
イギリス留学を思い立ったのが、2002年12月のこと。実際に渡英する9ヶ月前でした。
家族持ちなこともあり、期間は1年が限度。1年で可能な留学ってどんなのがあるのか調べようと、 留学エージェントで相談してみました。結果、大体3つに絞られました。
■ 語学学校
語学学校は、様々な期間のコースを提供していて、自分のプランに合わせてコースが選べます。 イギリス国内のいたるところに学校があるため、自分の住みたい街に合わせることだってできます。
また費用も様々です。語学習得ではなく、イギリス滞在を目的とした人たちをターゲットにした、 いわゆる「ビザ取り学校」は1年間でも30~40万円程度からあるし、大学付属の由緒ある学校では、 その30万円では3ヶ月のコース(1年なら3倍以上)、といった感じでホントに様々です。 費用的にも期間的にも問題はないのですが、学校で座って学ぶ英語には興味がなく、語学学校は 最終選択肢だな、と考えました。
■ 大学院留学
イギリスの大学院は、研究が主体のresearchコース(2年間)と、講義主体で1年間のtaughtコースがあり、 このtaughtコースが期間的にも、自分の興味的にもあってそうでした。が、入学に際してのハードルは researchコースと変わらず高く、特に英語のスコアはTOEFL-CBTで230程度。基本的に9月入学になる ので、その時点での英語力からはちょっと厳しいハードル。
また願書提出は入学年の1月あたりから、というのが普通のようで、完全に出遅れた感。大学院は選択肢から外れました。ちなみに、費用は130万~200万円程度。これに滞在費を加えると結構なお金が必要です。
■ Junior Year Abroad (JYA)
いわゆる「聴講生」的なコースです。3年も4年も留学できないような海外の若者に、英語習得と特定分野の講義の場を提供するよう作られたコースです。コースの内容は大学によって少し違いますが、 おおむね期間の前半に語学教育(大学の補習的なクラス)、後半に専門分野の講義といった構成になっています。
期間は1年間で、入学のハードルも低め(TOEFL-CBTで170程度)です。 費用はだいたい100万円程度でした。自分の英語力からはこのコースがベストと考え、現実的な線でJYAを中心に準備を進めようと、この時点で決めていました。
■ 結論…
ということで、一応JYAを目標にすることにひとまず決めました。
が、見てわかるとおり、決め方が消去法的でした。
そう、留学の動機付けがあいまいだったのです。はっきり言って、この時点では「自分を磨く」というとても抽象的な目的しかなく、ある意味行き先はどうでもよかったのだと思います。
そして、留学さえも本当に望んでいるものだったのかわかりません。社会人歴5年くらいでそろそろ環境を変えたい、といった欲求ぐらいだったのかもしれません。
そんな自分にも気づかず、何はともあれ年明けはJYAについての情報収集に明け暮れました。
あ、そうそう。留学エージェントは2回ほど相談して、あとは行きませんでした。留学エージェントは生活面のサポートもしてくれ便利なのですが、幸い私の場合、知り合いのフラットに間借りできることが決まっていたため、 そういったサポートは不要だったからです。学校および渡航の手続きが済めば、あとはなんとかなる状況だったため、自分でやろうと意気込んでいました。