すべての人に立ちはだかる最初の「壁」
TOEICでいう600点は、すべてのTOEIC挑戦者に顕著に感じられる最初の壁です。
私が400点台だったころは、その存在すら気づきませんでした。
でも学習を進めていき、500点台に入った頃から意識し始めました。
海外留学を目指し猛烈に勉強をしていた頃、同じく留学を目指す人たちのスコアを聞いたところ、みんな揃って600点手前で足踏みを続けていました。
私が猛烈に勉強を続け、2ヶ月も経たない頃にはみんなと同じ600点手前までは追いつくことができました。
でも、他のみんなはというと、600点を超えた人もちらほらいましたが、数ヶ月前と変わらず600点を超えられない人がたくさん。
600点は、TOEIC初級者、英語学習初級者の卒業の目安とされています。
その600点は、TOEIC主催者により、簡単には獲れないように設計されているといわれています。
主催者も意図的に設定した「壁」といえるでしょう。
壁を超えるための学習法がある
主催者が設定した「壁」は、600点だけではなく、730、800、860、900…と設けられており、簡単には突破できません。
それまでと同じ学習を延々と続けても、壁を超えるために必要な能力がつきません。
学習法を進化させない限り、スコアも進化しないのです。
ちなみにTOEICの試験対策によって、短い期間で数十点のスコアがアップし、600点を超えることができたという例もあります。
この場合は、その人の実力が元々600点超えに相当するものだった、といえるでしょう。
一度は試験対策でスコアが伸びるかも知れませんが、そのままの実力だと、そのままの学習法だと、次の壁は超えられません。
TOEIC600点の壁とは
TOEIC600点の壁とはズバリ、「単語力と文法力の絶対的な不足」です。
そのために、英語をうまく消化することができていない状態です。
一般的な大学生が、大学入試の後まったく英語に触れずにTOEICを受けた場合は400点台が普通といわれています。
大学入試の時は英語もしっかり勉強して、単語力や文法の理解力もあったのに、数年まったく触れない状態ではそれも崩れ落ちています。
それが、600点に満たない人たちの状態です。
600点を取れる人は、しっかりと英語の勉強を継続して基礎を固め、英語力の素地が備わっている人だと言えるでしょう。
ちなみに「絶対的な不足」というのは、基本的な英語のコミュニケーションを成立させる上で必要なレベルに達していないことを言います。
単語で言えば、「生活」「ビジネス」「学術」などの領域に関係なく、共通で使用するような単語が不足している、ということです。
文法で言えば、古典や一部のアカデミックな書物で使われるような表現を除いて、一般的な英語圏での生活で必要となる文法の知識が不足している、ということです。
これらは、600点より高いハイスコアを目指す上では必要不可欠となりますので、避けて通ることは絶対にできません。